適応障害がもたらす問題│原因と治療策を知ろう

発症しやすさ

医者

性格や考え方

私達人間に同じ人はいません。例え双子であっても、それぞれに違うところがあるものです。適応障害を起こすきっかけも人それぞれで、「こういうことをしたから適応障害になった」と一概に言えるわけではありません。しかし、発症した人には似た傾向があることも分かってきました。例えば、完璧主義ということが一つ挙げられます。また真面目や几帳面、責任感が強い人なども適応障害になりやすいとされています。何となくで済ませることが出来ず、ストレスを内に抱え込み、息抜きなども自分に対する甘えだと思って出来なくなってしまいます。もちろんこうした性格の持ち主の全てが適応障害になるというわけではありません。完璧主義が「より良くしたい」といったプラスの方向に働き、時間をかけて自分のこだわりを追求することを好んでいる人は問題無いと思われています。ところが、完璧にしなくては認められない、ミスは許されないというマイナスの方向に働く完璧主義が、知らない間に精神を蝕んでいく恐れもあります。

子供の発症

適応障害は単に個人の性格の問題とは限りません。大きな心身のショックを受けた時もこのようなことが起こる場合があり、その原因も様々なのです。特に過剰な躾は、子供が適応障害を起こす原因となります。子供の適応障害には、赤ちゃん返りや学力低下、不登校などが見られます。思春期であれば適応障害が非行という形で現れる可能性もあります。過剰な躾というと難しく感じるかもしれませんが、例えば子供が良い行いをした時や努力をした時に、「頑張ったね」と誉めてあげることが大切になります。良かれと思って、「もっと頑張りなさい。これでは足りない」という言葉をかけても、大人の知らないうちに、子供は肯定感を持てずにここまで頑張らないと愛されない、認めてもらえないという気持ちを持って育ってしまう可能性もあるのです。また、過度な躾がなくても、学校や習い事などの環境によるストレスから適応障害を発症することもあります。子供の置かれている状態をフラットに見返すことも、適応障害を改善する糸口になるかもしれません。

大人にも起こります

適応障害は子供だけが発症するわけではありません。大人の発達障害も近年問題視されています。大人の適応障害の症状は職場などで暴言を吐いたり、暴力を振るったりするなどの問題行動も目立つようになります。このような行為はストレスを外側に向ける人によく見られますが、ストレスを内側に溜め込みやすい人は、些細なことで涙を流したり、自殺願望を抱いたりする可能性もあります。また子供であれば、育て方や教育などを見直すことによって改善できる可能性がありますが、大人になると子供以上に当人の前向きに回復したいという気持ちが大切になってきます。症状を和らげるために医師に投薬治療を進められることもあります。適応障害は心だけでなく、体にもめまいや動機など様々な症状に侵されます。投薬治療はこの体の状態を改善するために行うものであって、投薬治療をしたから前向きに生活する心を持てるというわけではありません。大人は就労など、ストレスを常に受け続けなくてはならない立場にあります。まず、自分の心をストレスに強くすることから始めましょう。適応障害は周囲の環境だけが引き起こすものではありません。自分の考え方は自分を追い詰めるものではなかったか、ストレスと感じているものは実は自分に必要な試練ではないか、今一度考えなおしてみましょう。心にストレス耐性を付けるためにも、カウンセリングを受けることは有効な手段です。