適応障害がもたらす問題│原因と治療策を知ろう

ストレスへの対処法

女医

周りになじめない

適応障害は、職場や学校といったいわゆる社会的環境に変化が生じた場合などに、その環境にうまくなじめないことによるストレスが原因で発症してしまうといわれています。元来、人は外的ストレスを受けると、無意識のうちに自らの力で慣れようとしたり、またそのストレスをうまく発散させたりなどして、文字通り適応できるようになります。しかし、そのストレスに対する適応がうまくいかずに心身のバランスが崩れてしまうと、精神疾患である適応障害が発症するのです。

ストレスを取り除く

適応障害を治療する際に最も重要であるのは、その主な原因であるストレスを根本的に取り除くこと。適応障害の患者さんを薬物療法などで治療するだけでは、また同じようなストレスを受けてしまった場合に再発してしまう可能性が大きくなってしまいます。しかしながら、このストレスというものはとても厄介で、同じ種類や強度のストレスを受けても適応障害の症状が出る人と出ない人がいるのです。これは、ご本人のもともとの性格や考え方、あるいは忍耐力によって、そのストレスが苦痛であるかどうか、また耐えられるかどうかということが変わってくるからです。治療と同時進行でストレスとなっている環境を変えたり、その状況を整えたりすることも非常に大切なことになります。

何よりも休息を

適応障害を発症した患者さんは、いわばストレスがご自分の許容量を超えてしまっている状態にあります。睡眠不足や連日の残業など、何とも思っていないような毎日の生活リズムが、思いもよらないストレスになっているのです。そのストレスを軽減するためにいちばん効果的なのはやはり「休息」。忙しい方はなかなか難しいかもしれませんがこの休息を適度に取らずにいると、年単位で仕事を休職しなければならない事態を招いてしまうことにもなりかねません。適応障害の予防のためには、少しでもいつもの自分と違うとおかしいところを感じるようであれば、躊躇せずに休息を取られることをおすすめいたします。しかし、適応障害になる患者さんには、周りに気を遣いすぎてしまう、責任感が強すぎるという傾向が見られる方が多いので、その結果、休息を取ることになかなか踏み出せなくてさらに症状を悪化させてしまうというケースが多々見受けられます。もしあなたの身近な人、大切な人が適応障害と診断されたなら、患者さんの負担にならないように「頑張らなくていいんだよ」という雰囲気を作ってあげることがとても大切です。

耐性を高める

適応障害の原因となるストレスを取り除くことに加えて、適応障害の予防または治療としてできることは、ストレス耐性を高めることにあります。最優先すべきはそのストレスとなっている原因を取り除くこと、または軽減させることですが、それができたあとにストレス耐性を高めていくことは、適応障害の発症の予防法として非常に有効な手段であるといえます。これまで完璧主義であった考え方を失敗しても良いと柔軟なものに変えていく、ウォーキングやカラオケなど体を使って楽しめることでストレスを発散させるなど、ご自分の生活の中でできることから少しずつ始めていきましょう。また、適応障害になりやすい方は、周りに迷惑をかけたくないと考えがちです。悩みがあっても自分だけで抱え込んでしまい、それがだんだんと大きなストレスとなっていき、発達障害を発症してしまうことになります。ストレス耐性を高めるためにも思考の切り替えを行ない、ご自分だけではどうにもならないことは周りに相談して手を借りようとする心がけが発達障害の予防や治療につながるのです。